・DK-AG01は定時放送などのアナログ音声信号をデジタル簡易無線登録局(デジカン)や特小トランシーバー(インカム)に無線転送する機能に特化したインターフェース機器です。

構内放送の時報「12時、12時です」のような音声信号を本機に入力、接続したデジタル簡易無線または特小から送信します。通常のトランシーバーで送信するとキャリアセンス(混信防止機能)が動作してガイダンスの送信ができない、送信があったこと自体が分からない、などの不便が起きることがありますが、本機では送信ができないときは音声信号を自動的に録音、キャリアセンスが解除されたら自動送信します。電源はACアダプター、接続は指定の無線機と本機、パソコンなどの音源機器と本機を付属のオーディオケーブルで接続するだけです。

・DK-AG01は任意の子機が使用できます

本機に接続対応するデジタル簡易無線または特小と通信できれば、端末子機は任意のものが使えます。

・DK-AG01の親機について

特小はDJ-P240L、デジタル簡易無線はDJ-DPS70が親機対応しますが、インターフェースと親機はキャリアセンスの有無などの情報を通信するため専用プログラムを書き込んだ個体が必要です。既にいずれかをお持ちであれば有償でプログラム更新します。DK-AG01をご購入時にご相談ください。
※DJ-P240S も親機としてお使いになれますが、通話距離は長いLアンテナに比べてかなり短くなります。但し、通話距離は中継器を入れなくても十分満足している、近隣にライバル業者が居るから通話エリアを広げてこちらの話を聞かれたくない、混信が増えそうで心配…などのケースでは敢えてショートアンテナ、という選択も可能です。必ずデモ機でテストしてからご導入ください。

・DK-AG01の設置

設置は付属ACアダプターをAC100Vのコンセントに挿して、付属ケーブルで音源とトランシーバーを接続するだけと簡単です。音源の近くに別売ブラケットBG0019(標準価格1,650円)を使って固定することもできます。

・DK-AG01の設置場所

幅196mm X 高さ 154mm X 奥行き39mm、質量572g(アダプター、スタンド別)とコンパクトで、本機自体は電波を出さないのでパソコンの近くなどにも設置できます。(製品同梱の安全上、使用上のご注意は必ずお読みください。)

・DK-AG01はエコ仕様

音声伝送時でもインターフェースの消費電流は115mAで特小トランシーバー1台分程度とエコで、電気代はとてもリーズナブルです。

【戸別放送・距離無制限の呼び出しシステム】
音源をPCなどの代わりにIP無線機DJ-CP100に接続すると、電話キャリアのデータ通信回線エリア内であれば通信距離に関係なく戸別放送ができます。役所や役場の基地局と、遠く離れた集落の集会所などに設置する子局の間はIP無線、子局から各家庭にはデジタル簡易無線でリアルタイムに転送して、それをXEAL30Dのような受信機で聞くことができます。大掛かりな無線機インフラは不要、コスト最小限でデジタル回線の戸別放送が実現できます。IP無線は災害時に影響を受けにくいデータ通信領域を使用しています。

[構成]
基地局：DJ-CP100+電源セット(EDC-702　ACアダプター、EDS-42　電源ケーブル、電源アダプター)、オプションでマイクアクセサリー
子局：DK-AG01、DJ-CP100＋電源セット、DJ-DPS70(AG01仕様)＋電源セット
各家庭：戸別受信機(登録局用 XEAL3D/XEAL30D)
※集落に難聴エリアができるときは、子局にデジタル簡易無線用外部アンテナ(アンテナメーカー製・別売)を接続することで大きく改善できます。販売店にご相談ください。
※基地と子局にUSB電源などを使えば非常時でも放送を継続できます。各家庭の戸別受信機は単三アルカリ乾電池4本でも動作します。