特定小電力トランシーバー とは?

特定小電力トランシーバーは、免許や登録などの手続き不要で、誰でもすぐに使い始められる無線機のことです。無線機としては最も安価なものが多く、小型なものが多いのも特長。

レンタルも可能で、基本的にはメーカーが異なっていても通信できます。チャンネルが合うと通信できるということなので店舗が多く入っている商業施設などでは混信しやすいこともあります。

特定小電力トランシーバーの通信距離

特定小電力トランシーバー(0.01W~0.1W)の通信距離目安は以下の通りです。

見通しのよい場所:300~500m
市街地:約100m
郊外地:約200~300m

特定小電力トランシーバーのチャンネル数

特定小電力トランシーバーには機種によって通信方式が主に2つあります。

一つは単信方式と呼ばれるもので、スイッチを押して話すと音声が相手に届きますが、電話のように同時にやり取りすることはできません。この単身方式で用いられるチャンネル数は9チャンネルと11チャンネルの計20チャンネルです。

一方、複信方式は送信と受信で異なった2つの周波数を使用するため、電話のように同時に話すことができます。複信方式・半複信方式は18チャンネルと9チャンネルの計27チャンネルです。

この単信方式と複信方式両方利用できる特定小電力トランシーバーもあり、その場合は合計の47チャンネル使用できます。

特定小電力トランシーバーの特長

  1. 免許・資格不要。だれでも購入したその日からすぐに使用できます。
  2. 通信距離の目安は市街地で100m~300mほど。近距離通信に向いています。
  3. 中継器対応モデルあり。中継器を設置することで通信距離の拡大や階をまたいだ通信も可能です。
  4. 防水モデルあり。屋外や厨房など水にぬれる場所での使用も安心です。
  5. 乾電池対応モデルあり。バッテリーが切れても業務に支障がなく安心です。
  6. 同時通話対応モデルあり。電話のような通信が可能です。

特定小電力トランシーバーが利用されているシーン

居酒屋 / レストラン / 小売業 / スポーツクラブ / 乗馬クラブ / イベント業 / 警備業(2号業務) / 工事業 / 工場見学 / ホテル内のセレモニー

飲食業

居酒屋・レストラン

キッチンとホール、ホールスタッフ同士をつなぐことで効率的な人員配置が可能になり、注文回数の多い居酒屋でも「お客様をお待たせしない」接客が可能です。

スポーツクラブ

スポーツクラブ・施設

営業中のスタッフ間連絡はもちろん、BCP対策や、突然体調が悪くなった方がいた場合などの緊急時の連絡方法としても無線機は活躍します。

イベント業

イベント業

マラソンやサッカーイベントでの参加者の誘導、緊急時の連絡手段として登録局が役立ちます。

工場・製造業

工場・製造業

工場見学に特化した無線機もあります。製造ラインの音でガイドの声が届きづらいとき、無線機であればクリアに音声を届けることができます。

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